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【日常】アンカーマン(リスペクト) 2022/03/08

仕事請負人


米国のブロードキャストニュースのメインキャスターを「アンカーマン」と呼び、当該人気キャスターが事実上、番組の全権を取り仕切っている。


今週から赴任中の指名現場。
初めて担当したのがちょうど11か月前のこと。


その当時、当該顧客は、警備員を全く信頼しておらず、オレに対する扱いも粗野で、大切なことは全て鳶に委ねていた。


今となっては、オレと鳶の立ち位置は逆転している。


管理者が不在になるときは、現場全体の管理をオレが預かっている。


顧客からの信頼を仕事ぶりで勝ち得た。
オレはクライアントに取り入るため、口八丁手八丁の媚を売るような営業は一切しない。


クライアントからのオレの仕事ぶりに対するリスペクトに応えるため、仕事に集中できるっていうのは、職業人冥利に尽きる。


毎週土曜日に指名を受けている大規模建設現場でも、オレはオペレーションの全権を委ねられており、仕事の内容も有意義だから、能力をフルに発揮している。


ちなみに、オレと内勤の関係も同様だ。


川村はオレの長所を理解している。


「会社のピンチのときに頼りになる警備員」


警備員同僚はリスペクトがない。
早く終わる現場から閉め出されたくないからオレに媚びて利用するとか、現場での立場を強くするためオレに媚を売って存在をアピールするとか。
こうやって寄り付いてきた連中は必ず裏切る。


川村はオレを利用しているかも知れないが、加藤班に彷徨いていた借金漬けや犯罪者崩れの中高年の警備員とはその意味が全く違う。


「松本は期待を裏切らない」


オレのアンカーマンとしての力量をリスペクトしてくれている。
だから、オレも気持ちよく川村の仕事を請け負う。


「先人の大人の後ろ姿を見せてやる」


彼に掴みかかって警察沙汰になりそうになったときの約束をオレは果たす。


有意義な仕事をしようぜ!