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【人形町今半 新宿小田急第一生命ビル店】第1食 ①肉・野菜焼き順番と組み合わせはお店のオススメで!新人スタッフ山下さんのマンツーマン接客「上すき焼コース(5170円)」 ②ベテラン女将と話した”今半”名称由来=明治時代に豊後佐伯藩邸跡地に建設された「日本家畜市場」(白金今里町/港区白金台2丁目) 2022/08/09

会社員時代の積水化成品工業からの接待の場


都庁
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午前中は都議会議事堂
都民ファーストの会会派控え室でのミーティング。
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議事堂の食堂でランチする予定だったが、コロナ禍の影響で、テナントが撤退していた(驚)
代わりにテイクアウト店舗が軒を連ねていた。
「都庁と地下道のどちらか」
それなら他所に行くぜ!
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都議会議事堂を離れて、懐かしいお店を訪ねてみた。
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Hyatt Regency Tokyoの隣にある小田急第一生命ビル。
2001年から2005年にかけて、23階にある積水化成品工業株式会社へ行くと連れてきて貰ったお店「人形町今半」へ。
最後にここに連れてきて貰ったのが社労士開業してからの2014年。
懇意にしていた方は、現在、専務執行役員になっている。
積水化学工業の元会長の息子さん。
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日本橋人形町本店の前を通り掛かる機会も少なくないが、本店を利用したことはない。
これまで人形町今半を利用したのはこちらの店舗のみ。
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ランチメニュー
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オレはこれでよい。
上すき焼定食 5170円
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ベテラン女将たちの案内で座席へ。
「昔、よく来たんだよ。懐かしい」
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着座して2分。
早速、前菜が出された。
①里芋の土佐煮
②流水豆腐…モロヘイヤと豆乳とゴマとお出汁から成る

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木曽路カラーにどっぷり浸かっていたオレにとって、人形町今半の老舗の格式がずっしり。
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流水豆腐は、古風かつ斬新さを取り入れ、なお、落ち着いている。
2品ともに大人の先付け。
味は上品。
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ゆっくりした時間と空間…
先付けを食べていると、ベテラン女将の指示で、着物をきた若い女性スタッフ(山下さん)が隣席をばらし始めた。
何してるのかな。
隣席にコンロを置いたので、オレの肉野菜を焼く準備をしているとわかった。
オレが汗だらだらしてお店に入ったから、女将が気を配って、火もとを離してくれたのだろう。
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「撮影させて!」
お肉と野菜をコンロ席に移動しようとしたので、一旦待って貰う。

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お肉は「静岡県産国産牛」
こちらから質問する前に、オードブルを出したスタッフとは別のベテラン女将が教えてくれた。
オードブルを提供されたときに、説明を求めてメモしていたから、気を回してくれたのだ。


「120gですか?」
一般的なお店の提供量がインプットされているので、このように切り出してみた。
すると「そうです。1枚40gあります」
この時点で、オレがこうしたお店をよく利用するお客さんであると理解したと思う。
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今度は山下さんが率先して「野菜には、季節の陸蓮根と茄子を用意しています」
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ご飯と味噌汁とお新香。
ご飯はおかわり自由。
1杯目は大盛にして貰った。
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撮影のため、席を離れて山下さんの前へ。
「お席の方で仕度しますか?」
「大変だからそのままでいいよ」
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焼き加減の説明
「当店ではしゃーしゃーと表面を焼いて提供するのをオススメしています」
柔らかい肉質を維持し、割下で肉がしょっぱくなるのを防止している。
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この時点で漸く気づいた!
食べ終えるまで、山下さんが全部マンツーマンで焼いてくれるだろう!
他店では最初の1枚と野菜焼きを始めたら居なくなるのに…。
これぞ老舗の底力だ。
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我流で焼くと、火元の調整がうまくできず、割下がカピカピになってしまい、昆布出汁を継ぎ足すばかり。
しょっぱくなってしまい嫌になるのだ。
彼女が丁寧に対応してくれるから安心だ。
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野菜焼きが始まった。
ずっと付ききりで担当してくれるから、いろいろ雑談を振ることにした。
「アルバイトさん?」
「いえ、社員です」
「何年やってるの?」
「今年、新卒で入社した新人です」
「マスクで表情がわからないけど、落ち着いているね!こういう格式のあるお店にピッタリ。オレ、落ち着いている店とスタッフが大好きだ」
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野菜とお肉がセットされている。
陸蓮根(おくら)を白ネギ(長ネギ?)で挟んでいる。
肉の下にはしらたき。
スタッフさんが焼いてくれると同時に、お店がオススメする食べ方をお客さんに提案しているのだ。
白ネギが抜群に調和している。
ここまでのところで、今半のレベルは木曽路より圧倒的に上だ。
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ご飯おかわりと、野菜2巡目。
ここでお肉は3枚消費(終わり)。
椎茸と肉の下には茄子がある。
玉子は新しいものに差し替え。
上品な味わいだ。
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焼き物ラスト
野菜のみです。
春菊、ニンジン、豆腐、京都から取り寄せた今半ブランドのいと麩。
麩について、最ベテランの女将が詳しく説明してくれた。
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3杯目のご飯
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最ベテランの女将と今半の歴史について話した。
オレ「白金今里町」
港区白金台2丁目。
目黒通りを挟んで自然教育園(白金台5丁目)の対向エリア。
現在、都営住宅のあるエリアに、昔、東京市営の屠場があり、今里の肉を仕入れたから「今半」と命名された。
オレの雑学を知ったかぶりしてみたW
最ベテラン女将が、浅草今半と、分離した人形町今半と、その血統を継いだ暖簾が他に3店ある(合計5暖簾)と教えてくれた。
女将がいなくなり、山下さんに聞いたら、社員研修で、今半の歴史を学んだそうだ。


以下、古地図真ん中下にある「大分県豊後佐伯藩 毛利安房守高秦下屋敷」(白金台2丁目)の屋敷跡が「日本家畜市場」となった。
※地図は明治40年(1907)、安政3年(1856),平成16年(2004)、明治と平成重ね地図
中心を流れる川は三田用水だ。
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最ベテラン女将との歴史話の最中、山下さんが作ってくれた「ふわたまご飯」。
元来、本店のみの取り扱いだったが、お客さん要望に応えて提供を始めたそうだ。
作ってくれてる場面を動画に収録したかったかも。
これで、卵3つと、ご飯4杯以上を消費したことになる。
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シークァーサーのシャーベットと西瓜(すいか)のデザート、そしてヴァシュロン・コンスタンタン!
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「ソルベって知ってるよね?」


山下さんはきちんと把握していましたよ。
贅沢店は、お店が混雑していなければ、知りたがりのお客さんに対してとても熱心に教えてくれる。
ソルベのことも、山海亭のスタッフが意図的に教えてくれた。
今半、山海亭、宮崎亭、そして旬香。
①メニューや素材や創作について、お店の思いを伝えたい
②他のお客さんにもコマーシャルになる
③積極的かつ丁寧で親切な接客によって、リピーター客を作りたい
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ヴァシュロン・コンスタンタン。
山下さんに時計を外して、手に持たせた。
彼女は横にきて
「重たい」
「(文字盤をみて)高そう」


たぶらかすためではないW
「高級ホテルが乱立するエリアで、ハイアット・リージェンシーのお客さんも来るはずだよ。対象はサラリーマンではない。彼らはケチで自腹を切らないから安物を巻いている。実業家や、海外からのお金持ちの成功者がわかるよ!」
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時計を意識する職業は、ホテルマン、CA、看護師、医者、芸能人、生命保険の営業、高級時計店の人、水商売など。


帰りのレジには、ベテラン女将勢と、山下さん、みんな集まっておもてなししてくれた。
山下さんに名刺を渡して、お店にも「DMが欲しいから」と、住所入り名刺を渡した。
こちらのお店はひとりで来るのもいいし、大事なお客さんをもてなすにも最適なお店だ。
今後、リピーターになるぜ!
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