新しい自分作り

警備会社に所属し、最後にシフトした日から満１か月を経過する日。

警備から離れて、競争社会からリタイアした。
社労士については、支部活動に参加していないので、競争とは無縁。
統一地方選を控える政治活動についても、オレは参画していないので、自己顕示欲、承認欲求、口聞きなど煩わしい連中とは一切関わっていない。

ブログ上、邪な警備会社の連中からつきまとわれて不快な思いをしているので、過激な論調に頼らざるを得ない状態だが、リアル社会における対人関係は、落ち着いており、至って寡黙だ。
きっと、経済的な地位を捨てたからだ。
経済力を放棄したことを既に開き直っており、それよりも鬱陶しい社畜と関わらなくてよくなり、去勢を張る必要もない。

和裁と出会ってからは、自身の進路について一定の覚悟を決めた。

彼女たちの父親より年長であろうひとりの大人が、20歳前後の女子学生ばかりの輪に飛び込むのだから、振る舞いに対して、相当な覚悟を持っている。

みっともない姿を見せれない。

オレの今のイメージは、彼女たちにリードして貰うこと。
技能習得に専念し、対人面は、優しく、静かにしていればよい。

実は、これが意外にも自然体で楽。
リラックスしている。

現在、接した人の反響から自分の変化がわかる。

例えば、山海亭に、世間を知ったようなベテランの女性スタッフがいる。

2015年初利用の頃には既に在籍していると思う。

「ベテランホステスみたい」
オレが苦手なタイプの人で、お互いあまり喋らなかった。

今月に入ってから４回利用しているが、彼女から積極的に会話を求められるようになった。

表の配膳だけでなく、裏の皿洗い場の現状とか(オレは昨日まで知らなかったが、配膳担当が時間を決めて洗い場の仕事もこなしている)、夜は予約でいっぱいとか、仕事量の繁閑が激しくて結構ストレスのようだ。

今までのオレなら、こっちからも積極的に質問したりしていたと思う。

今はまるっきりしなくなった。
これは、彼女に対してだけではない。

間違いなく、経済活動をリタイアした影響だ。

「毎日、働いている人は大変だなあ」

オレは「10年かけて築き上げた錬金術」があるから、労働時間が極端に少ない。
だから、警備を去ってから、働いている感覚はない。

萬貫の上野さん、桂林の関根さん、旬香の風音さん、宮崎亭のママ、山海亭の堀井さん、たけしの女将。
関わる人たちが、残り人生の適切な立ち居振舞いの仕方を教えてくれる。

相手がリードし、いつの間にか、オレが意識を変えている。

「答えなくていい、聞いてあげていればいい」

オレは、オレが知らない彼女たちの生活の場面に参加して助けられないのだから、相手は聞いて欲しいだけで、最後は彼女たちが自分で決めること。

新年度から迎える学生生活では、リラックスした、自分らしい人間にシフトチェンジして行くことも目標のひとつだ。