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【地域史】指示書を読み上げながら困惑する内勤某へ…番外地「中央区銀座西3-1先、銀座西2-2先」の歴史的背景を説明 2022/02/27

町名”銀座西”とは


銀座西二丁目交差点
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交差点の不思議な町名表記。
中央区の正式な住所地に、このような町名はない。
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ある人物が指示書を読み上げる。


「中央区銀座西3-1先?なんだこれ?へ?千代田区4銀座西2-2先???ちょっとわからないから、調べて連絡します!」
と焦りまくっていた。
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数年前、識行が、K社工事現場の住所の件で
「銀座西2-2先ってなに?」と、ワケのわからない行き先を指定され、そこが「どこなのかわからない」と困惑していたのと同じだ。
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「それ、2級現場?外堀通りでしょ?」


「そうです…」


某さんには、オレの”雑学”を教えた。
要約すると以下の通り。


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【要約】


外堀通りには「銀座西二丁目」みたいな交差点が点在している。


外堀通りは、第二次世界大戦後、戦災の瓦礫を捨てるために埋め立てられた外濠の暗渠だ。
徳川家康が入城後、築いた江戸城の外濠のこと。


首都高高架下には、外濠の中心部分に当たる地点があり、その一帯は千代田区と中央区の境界線が今現在も確定していない。
その一帯の高架下にショッピングモールが連なっており、便宜上「銀座西二丁目」「銀座西三丁目」「銀座西五丁目」「銀座西六丁目」「銀座西七丁目」などと町名が仮命名されている。


今現在、千代田区と中央区の境界が確定していないが、双方の地方行政に支障は出ていない。
何故かというと、住民がいないからだ。
将来、居住者が現れ、住民税を徴税するようになれば双方の境界を定めなければならない。


現在かかる固定資産税と事業税は東京都直轄なので千代田区と中央区は管轄外、したがって双方には支障がないのだ。
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なお、無知無学でも生きて行く上で何の支障もない。
以上