全く躊躇したり狼狽えたりしなかった！入学が認められたら社会人学生誕生！

手話専門学校からの帰り道、きものの専門学校に願書を貰いに行くため、京王線２路線の長い踏切がうざくて、加藤班を外れてから、意図して使用しないようにしてきた荒玉水道を通行。
桜上水駅と永福町駅の踏切に引っ掛かり、12分もムダにした。

12:37中野駅北口東線路側沿いにあるきものの専門学校に到着した。

自転車通学は認めていないようだ(涙)
昼時間なので、突然訪問するのも気が引けて、しばらく自転車の傍で時間調整した。
どんな学生さんがいるのかな？

12:47建物に入った。
正式な学科名を調べるため、教務窓口の前でスマホでチェックしていると、教務担当に発見されてしまい、そのまま願書をお願いした。

教務室内で、ドラマ『Niceflight』に出てきた夏目君役にそっくりな背広姿の若者が聞き付けて、担当がスイッチした。

「時間ありますか？学校についてご説明したいのですが…」

とても良心的で積極的な彼は営業担当。
普段は高校に行って、入学生をリクルートしているようだ。

50過ぎたおっさんが、突然、20歳前後の女子学生ばかりの専門学校にやって来て、さすがに不審がられると思っていたのに、差別されることなく、きちんと応対してくれた。

きもの科は昼２年制(土日休講)。
きもの専攻科は昼１年制で、生徒は専門学校３年生にあたる。

入学方法は
①一般入学
②キャリア入学(大卒など)

①は試験や論文はなく募集要項に付属した書類選考のみで、②は1000文字程度の小論文(きもの科への志望理由)を出して合格すれば入学金が半額免除される。

オレは大卒社会人だから、選考料20,000円と、青山学院大学の卒業証書と成績証明を添付する。
学費は一般的な専門学校より２年で20、30万円安い。
応募締切まで40日以上ある。
他を探す時間もある。

それにしても、オレは学校ホームページを見るまでは、着付けを習うくらいにしか考えていなかったのに
①被服
②着付け
③デザイン
④染色
⑤ヘアメイク
⑥日本刺繍
⑦茶道などの日本文化
⑧きものビジネス

被服はミシンは一切使用せず、手縫い一本！
学生さんは、１年前期は、正しい針の持ち方から訓練を受けるそうだ！

ビックリしたのは「ヘアメイク」

こちらの学生さんは18歳から22歳までの女の子ばかりで、講師もみんな女性！
だから、オレのようなおっさんは講師判断で遠慮してもらうかも知れないそうだ。

オレも年頃の女の子の髪の毛とか顔を触るのはさすがに抵抗あるよ！

夏目君から志望動機を聞かれた。
①和服、日本文化です(他の専門学校とは異なる点)
②通信教育ではなく通学したい
③もともと手話をやりたかったが、通学を伴う学校がないので諦めた
④もう一度学生になるのが夢だった
⑤将来の就職活動は全く考えていない(年齢で企業採用もない)ので、どうせなら、市場規模が狭く特異な分野にチャレンジしたい

夏目君から、青学の専攻を聞かれて「史学科です」と答えた。
「だから日本文化や和服に興味があるんですね」
その通りだ。

このことは話さなかったが、オレは本来、講演やパフォーマンスが好きだ。
だが、過去３年、警備会社で人間の底辺、犯罪者や浮浪者やクズばかり見て来て心病んだ。
だから、心穏やかに、精神統一できることにチャレンジしてみてもよいと考えるようになった。

ところで、夏目君！
「授業を見学しませんか？」
ノーアポで来校したのに、即興で「オープンキャンパス」をやってくれるって言い出した！
彼にも定員ノルマがあるから積極的なんだと(狭い市場だから、入学希望者や和裁士の担い手が少ないとみなした)

不埒な動機、いい加減な人間性とは思われなかった証だ！

オープンキャンパスでは、１年生から３年生まで５クラス全て！
廊下内装は清潔だ。

１年生は学生数が少ない。
定員40人２クラスに対して各10人だ。

男子生徒は、全学年でたった１人！(ビックリ)

学生さん、オレから見たらみんな子供にしか見れない。

見学を終えて、夏目君が
「女の子ばかりの教室を見て、敬遠されないか心配で…」と。
オレは「あれ？って思ったのは最初だけ。作業風景を見てて、そこには着眼しなくなっていた。むしろ、根気がいるって、そっちに圧倒された」
夏目君「(オレが適切な視点を持っていて)良かった」と。
実際、土曜のみ手話とか、掛け持ちは無理。
宮崎亭でのバイトも無理かも。
手先不器用なオレだから、かなり大変と思う。