茜が未明に読んだ記事の中で、この日の心境はよく覚えている。
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【ぎょうざの満洲 東長崎南口店】第１食 今もなお心のどこかに”娘”を思う切ない気持ちが残っていることに気づいて…(MEGAドン･キホーテ板橋志村店にて)

取引先は前田道路。
マンションの外構工事初日(２日目、オレは加藤班で、代わりに、ギョロ目の詐欺師と古賀がシフトして、残業になったと聞いている)。
当日、シフトしたのは、大野(彼は地方公務員受験のため離職…松永班をドタキャン後、音信不通になった)、白石、タクロー、そして、出戻りの新人だった前田義之。

白石、タクローが、今村と同じように、義之のことが気に入らないらしく、ずっとネグレクトしてプレッシャーをかけていた。

余談は置いておこう。
昨年11月２日夜勤、辰巳建設(松村土建工業)で、白石から、茜が甲状腺を患い、長期間休んでいると教えられた。
シフトしたのは、白石、タクロー、大野、そしてジジイ(古川)。

白石「10月に３回、原さんから”まぁや掲示板”にアクセスがあったのは、原さんが本当に苦しいときに、思い浮かべた相手が松本さんだったと思ったから、彼女の病状をどうしても伝えなきゃならないと思った。他の男たちは、”見せかけの優しさ”だけで、困ったときに寄り添ってはくれないけど、松本さんだったら、ずっと一緒にいてくれる人だったって、彼女は気づいたからじゃないかな…」

オレがしばしば使う”見せかけの優しさ””うわべの仲間意識”というセリフは、白石さんからの受け売りの言葉だ。

オレは、昨秋には、既に、茜の情報を聞かないようにしていた。
代々木ホームドア軍団のやり口に発狂して、本当に殺してしまうのではないかという程憎んでいた。
だから、茜の情報を、代々木の連中や、丸山や、江崎を通じて、白石ら他の隊員から聞くのは、オレのプライドが許さなかった。

加藤の固定と準レギュラーは、みんなオレが茜のことが好きなことを知っていた。

オレは「心配しても、オレは、関われない。茜には、LINEを飛ばして相談できる隊員がいる」
そう言い聞かせて、茜を頑なに拒んだ出来事になった。

12月、町田ホームドアに、栞ちゃんがシフトしていると聞いて、彼女を遠ざけた。

年末年始、丸山とドライブスルーや、赤坂日枝神社にいたと、タクローと淳から知らされた。
オレは、日枝神社と聞いて、茜と一緒に夜勤でシフトした日枝神社下交差点「ブリンカーライト」(お客さんが茜を車に乗せて聖蹟桜ヶ丘まで連れて帰った日)、「赤坂麺処友」(茜は、直接には無関係のお店)を思い浮かべた。

茜への報われない思い…
オレには、オレの”茜が好き”という表現方法があった。
オレは茜には受け入れて貰えないから、忘れようとした。

“オレの意地””代々木ホームドア軍団への憎悪”は、風林火山と情報遮断という行動に表れた。

今もなお、オレとのコンタクトを拒み続ける茜。

内勤に、オレをキモチワルイと通報し、他の連中とは直接連絡を取り合い、頻繁にご飯に行ったりする噂ばかり。

そのくせ、ネットを駆使して、足跡を残して、オレに茜の存在を忘れさせてくれないし、茜はオレへの未練を伝えてくる。

このような茜の行為は、明らかなストーカー行為であり、又は、重度の深刻な精神病だ。
健常者のする行為ではない重篤な病であることを、気づくべきだよ。

この病を治すには、茜が直にオレを独占するか、オレを忘れるか、いずれかの方法以外は見当たらない。

きっと、オレの見ていない場所(他の現場や隊員とのコミュニケーションなど)でも、おかしな行動が表れていると思う。

茜はいつまでも、オレとの関係を修復しないまま生きて行くつもりなのか？
オレは、茜の心身の健康について、真剣に心配してきた。
オレの呼びかけには一切応じないから、オレは茜を諦めた。
いや、茜を忘れるために、Ｇを辞めようと思ったり、恋人を作ろうとしている最中だ。
昨日のセブンイレブンの女性はまさにストライクゾーンで、追いかけるチャンスがあれば、追うつもりだ。

茜はそんなオレとの関係をどうしたいか、真剣に向き合わなければ、間違いなく人生が破綻する。
もう、破綻し始めているじゃないか…
破綻し始めているのに、加えて、茜がオレにストーカーしていることを知っているのに、気づかないふりをして、茜をつれ回す男たちが、茜の病状を悪化させていることにも、茜は気づかなければならないよ。
オレや、全うなオレの仲間からしたら、彼らは人間じゃない、ただの性欲にまみれたゴロツキだ。

茜、昨年の状況とは、完全に立場は逆転している。
茜がオレを追う側にいると気づいた方がよい。
オレの世界は、他の情けない隊員たちとかけ離れており、グリーンだけではないということも忘れるな。
オレは女にモテるし、モテる術を知っている。オレは自分の経済力にも人生経験にも自信があるから、他の男が悔しがるほど、堂々と異性を口説くよ。