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株式会社LIXIL執行役員副社長八木洋介氏講演と内閣府・日本商工会主催ダイバーシティ講演を拝聴しました 2014/11/07

株式会社LIXIL執行役員副社長八木洋介氏講演と内閣府・日本商工会主催ダイバーシティ講演を拝聴しました


株式会社アイ・エム・ジェイ主催
株式会社LIXIL 執行役員副社長 八木洋介氏による講演会「人で勝つ」を拝聴しました。
参加者約60名の大半が20代の男女の人事担当者だったようです。


昨年12/15同社藤森社長による講演(ダイバーシティ推進シンポジウム~私は小池百合子代議士との繋がりから参加~有楽町朝日ホール於)で、ダイバーシティの取組について聴く機会があったので、八木副社長の講演にはとても興味がありました。


八木副社長はとても明るく、強い自信と使命感に突き動かされているようなお人柄。同社の人事制度改革には、GE時代の上司(同社社長)と部下(副社長)の強いパートナーシップが大きな影響を与えていることがわかりました。


本日の日中、内閣府と日本商工会共催のダイバーシティ講演において拝聴した日本レーザーの多用性への取組は、採用難にある中小企業ならではの創意工夫の結果生まれたものでしたが、業界大手複数社が合併し各々の企業文化が混在する株式会社LIXILの場合は、グローバル企業として勝ち残るため、外資出身のお2人の強いリーダーシップにより人事制度改革が実施されていることが伝わってきました。

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中小企業は「結果」として、大手は「目的」として、ダイバーシティ導入が対照的でした。


LIXILと日本レーザーに共通していることは、職能評価制度や年功序列から、成果主義に切り替え、依怙贔屓による人事評価を排除する一方で、トップ自ら社員とのコミュニケーションを大切にし、やる気を出させる仕掛をしっかり考えている点です(LIXIL来年4月から年功序列給与を完全に撤廃)。


トップ全責任による強力なリーダーシップがなければ、現在の人事制度を180度転換することは困難であり、流行や法規に従って制度を導入しても、きちんと運用されなければ、絵に書いた餅です。


特に年功型の給与制度を廃する人事制度改革は、労働契約の不利益変更を伴う場合が大半でしょうから、社員が同意するものでなければならないことは勿論のこと、社員が魅力を感じ、やる気を引き出させるものでなければ、返って社員の士気の低下に繋がりかねないので、トップのリーダーシップとビジョンは制度導入の肝になるということが勉強になりました。