【日本橋】東京都旧跡「名水白木屋の井戸」碑文 2017/01/01
【名水白木屋の井戸】
江戸時代のはじめ、下町一帯の井戸は塩分を含み飲料に適する水が得られず付近の住民は苦しんでいました。
正徳元年(西暦1711)、白木屋二代目当主の大村彦太郎安全は私財を投じて井戸掘りに着手しました。翌2年、たまたま井戸の中から一体の観音像が出たのを機に、こんこんと清水が湧き出したと伝えられています。
以来、付近の住民のみならず諸大名の用水ともなって広く「白木名水」とうたわれてきました。
白木名水は湧出してから数百年の時を経て消失しましたが、江戸城下の歴史を理解する上で重要な遺跡です。この「名水白木屋の井戸」の石碑は江戸時代の呉服商を継いだ白木屋デパート、東急百貨店と続く長い歴史の後に、日本橋交差点角にあったものを平成16年(西暦2004)コレド日本橋アネックス広場に移設再現したものです。