オレの最大の失敗

期首目標を達成した。
これと同時並行で、ある女性との恋愛ストーリーが破断した。
報われたこと、報われなかったこと…
ピークアウトに向かうまでに、恋人を作れなかったのが、オレの最大の失敗だ。

アンチを含めて、一定数から注目を浴びている。
こちらとしてはもう飽きた。
先行きのない人間とみなせば承認欲求は失せる。
学業にも刺激がない。
ピークアウトに向かい始めた今、自意識過剰なまでに衆人環視に晒されることを避けようとし始めた。
安全地帯に籠城し、不必要に露出したくない。

唯一、先行きが欲しい人がいるが、近々、オレの前からいなくなってしまう。
今はただ、その日を迎えるまでの間に、彼女と自然に会える機会を待つのみ。

オレはその人がいるところに出向いて、自分の存在を見せつけるような子供染みたマネはしない。

「大人を演じたい」
「大人の恋愛がしたい」
本気で好きな人には、幼稚な承認欲求を見せたくない。
スマートな男のままでいたい。

水商売じゃあるまいし、オレは恋愛感情をコントロールできる極めて稀な人間。
女性経験豊富な、抑制的で成熟した大人の男。
オレは理想の自分を何が何でも崩さない。

彼女が恋人になってくれたら、人生の中心軸が変わるし、何より、オレの日常が落ち着きを取り戻す。
「安定」を求め始めているのだろう。