さらば愛専ネルシャツ！

夕飯前、ブレゲの時計のブレスに引っ掛けたら簡単に右肘に穴が空いた。
生地が腐り出していたのでしょう。
愛専ゆかりのネルシャツとお別れ。
新しい建物によって街並みが変わり、過去の景観が思い出せなくなる。
同様に、新しい記憶に上書きされた過去の出来事や人の記憶もまたスイープされる。
生憎、頭に血が上ることがあっても、微笑ましくなるような記憶や目頭が熱くなるような思い出がひとつもない。
在籍中に感受性を揺さぶられた出来事や人を、意図的に思い浮かべてみても、今では人間関係そのものが無効だから「どうでもいい」出来事(人)として脳内処理される。
オレは今を生きており、何も創造しない無価値な過去は、オレの経歴からスイープすれば良いと思っている。

とはいえ、かろうじて上落合西公園だけは汚れのない思い出の場だろう。
10月半ば合同実習日、山内と中島に、ここで休憩していたのがバレてしまい(ゴミ捨てにきた)、以後、ＢＣ組通し日の暖かく晴れた日に、彼女たちはここに居着くようになった。
ランチしたり、ブランコしたり、若いね。
お互いに会話をせず、同じ場所で20〜30分シェアする。
大人のオレには心地よい関係(環境)だった。
だから、強いて良い思い出を上げるとしたらここだ(とはいえ、感傷めいた気持ちはない)。
★２Ｂと２Ｅと１Ｅはインスタに定期的に足跡を残す女の子が多かった。