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【日常】目黒散歩① 行人坂頂上の富士山の眺め(参考資料:初代&2代目歌川広重と初代歌川国貞の浮世絵・長谷川雪旦の挿絵で登場する行人坂富士と富士見茶亭) ★2025/4/26(土)13:56 2025/04/26

26年暮らした目黒/らーめん田丸までの目黒散歩


行人坂上にいます。
富士山が見えるポイントだが、ホテル目黒エンペラー(石庭)はよく見えるのに、富士山は天候不良で見れない。
秋、冬には見える日がある。


2015年11月28日撮影した富士山
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権之助頂上から目黒川流域までの高低差はマンション13階(25メートルから30メートル)あり、至るところでよく見えた富士山だったが、バブル平成以後、高層ビルとマンションが乱立して富士山が隠れてしまった。


浮世絵師の歌川広重(初代・2代目)が浮世絵を残している。


《資料》初代歌川広重「目黒行人阪之図」(広重東都坂尽)
歌川広重「目黒行人阪之図」(広重東都坂尽)

《資料》2代目歌川広重「行人坂」(江戸名勝図会)
歌川広重②「行人坂」(名所江戸百景)


2代目歌川広重・初代歌川国貞「目黒行人坂富士」は、富士見茶亭という茶屋の付近からスケッチされた。
行人坂と権之助坂の間には浄覚寺という寺があった(下目黒1-1)。
富士見茶亭はその東隣(品川区上大崎4-1)にあった。
現在の三井住友銀行の入るビルが該当する。


《資料》2代目歌川広重・初代歌川国貞「目黒行人坂富士」(安政2年、江戸自慢三十六興 書画五十三次)
歌川広重②「目黒行人坂富士」


長谷川雪旦の挿絵では「富士見茶亭」がスケッチされている。
挿絵のキャプションには、「西南遥にひらけて芙蓉の白峯を望む。風せん雲を掃て正に玄冬の色をあらわすかとみれば、忽然として又姿を失うこと、須臾にして定ることなく、時として其観を改む。実に佳景なり」とある。
※「須臾」は「一瞬」の意


《資料》長谷川雪旦「富士見茶亭」(天保5年~天保7年、江戸名所図会)
長谷川雪旦「富士見茶亭」(江戸名所図会)