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【地域史】全国から集まる観光客で賑わう人気のパワースポット”旧中山道岩之坂 縁切榎”で願掛け(板橋区本町18-10) 2021/10/09

観光客で賑わう縁切榎


火の見櫓のモニュメントが飾られる、旧中山道沿い下板橋宿字上宿の板橋本町交番・本町にぎわい広場
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ちょうどこの付近に、パワースポット「縁切榎」がある(板橋区本町18-10)。
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縁切榎は、旗本・近藤岩見守の抱屋敷(江戸古地図参照)にあった古木である。
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皇女和宮が降嫁の際、縁起が悪いと、この場所を迂回したという逸話が残っている。
江戸庶民の間では、悪縁は切ってくれるが良縁は結んでくれるというので礼拝の対象とされていた。
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板橋本町交番と縁切榎の位置関係は次の地図を参照(Googleマップ)
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明治43年の古地図を観る限りでは、その当時、左の自販機のあるエリア(川縁)に縁切榎が祀られていたようだ。
右は板橋本町交番である。
オレは、この道を抜けて、「オールドラーメンショップ逆流」に通っている!
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明治43年当時の地図
下板橋宿上宿(明治)


参考までに、江戸・現在重ね合わせ
下板橋宿上宿(現代・江戸)


明治・現在重ね合わせ
下板橋宿上宿(現代・明治)


縁切榎の利用方法。
境内の中に案内が記されているが、時間帯に応じて、長寿庵(午後2:00~)と柳花美容室(午前)で絵馬を1000円で購入する。
どちらのお店も、縁切榎のそばにある。
※画像は長寿庵
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オレもお祓いが必要なことに悩まされており、逆流の帰りにお参りしようと決心!
長寿庵で絵馬を購入した。
高いぞ1000円(驚)
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購入前に縁切榎を撮影しようとシャッターチャンスを狙っていたが、ここは人気のパワースポットで、日本全国から観光客が訪れる名所。
次から次へと願をかける人々が押し寄せ、なかなか撮影させては貰えない(涙)
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オレが狼狽していると、女子大生が話しかけてきた。
「参拝方法、ご存知ですか?」
オレ「君、ひょっとして、彼氏が別れてくれないの?ストーカー被害者?」
彼女「嫌がらせが酷くて怖いです((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
彼女とその友達から、オレもストーカー被害者か聞かれたよ(苦笑)


絵馬に願い事を書いて、保護シールで覆い隠して、境内にぶら下げてきた。
ぶら下げた写真を撮影漏れした!
彼女はこのブログを必ず読む。
だから、大粗を述べておくが、オレはお前との縁を切りたいとは書いて来なかった。


「オレの嫌がる状態をキープしたまま、オレに干渉するのはやめて欲しい。お前の中にある心の闇と縁を切り、素直な気持ちになって、オレと仲良くしていた頃のお前に戻れ!」
といった主旨のことを願掛けした。
大人だなあ(笑)
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願を掛ける者は、この木の樹皮を削り、煎じて飲ませると良いとされている。
初代の榎は明治時代の火災で燃えてしまい、部分的に残っており、神棚の中に祀られている。
石に埋められた榎は二代目で昭和40年代に刈り取られ、現在の境内の樹木が三代目。
今でも、削る人が途絶えない。


江戸時代、亭主の暴力、不貞、博打などが原因であっても、女房は亭主に離婚を切り出せなかった。
駆け込み寺に駆け込んで尼さんになるしか選択肢がない時代。
榎の木を削り、飲み物に煎じて飲ませたりして、縁切りを祈願したそうだ。
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三代目の境内の神木にも削られた跡がある。
見ての通り、カバーされている。
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彼女には、オレに助けを求めたくても、求められない1年半の苦悩があったと思う。
オレは、嫌がらせによるイライラと憎しみと怒りが1日のある時間帯に、波を打って押し寄せる。
お互いの無念は、彼女が動くしかない。
彼女に何を問いかけても動こうとしない。
彼女は、オレが彼女への好意や激励を伝えた文章をみても、一度きりで、再度読み返すことはない。
困ったものだ…
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